乙女心晒し

乙女心という名の恥を晒していきます

私の好きな人⑥

 好きな人以外男全員キモいから、下心も真心も私の想像力のなかにしかないということで。この気持ちが愛じゃないのなら何が愛かわからないの想いはバージンロードを歩く時のSuperflyではなくて、目が合って恋に落ちる瞬間の大森靖子なのです。みんなはたった1度きりしか無さそうだからかわいそう、私は毎日堕ちる瞬間を噛み締めてるよ!

 最近働きだしたコンセプトバーでおっさんとの乾杯のストーリー撮った後の画面で見るあなたのダブルピースの美しさよ。たった1日のあの日の体育祭はあなたの脳味噌で幅を利かせてはいないのだろうけど、私の脳裏ではずーっと延命のための賑わいを魅せているよ。それにしても、私お酒弱いのにバーなんかで働いて馬鹿みたい。酔いたくないから、氷いっぱいのジョッキの底に数滴リキュールを落とした後あなたの生ぬるい唾液を少量ずつ上の氷から下の氷へとゆっくりと伝わせ時間をかけてなみなみまで注ぎたい。マドラーに纏わりつく液体は鳥肌が立つ神秘さなのだろう。ふわふわして溶けちゃいます〜雲食べてるみたい!は数量限定のパンケーキの食感ではなく、そのジョッキに口を付けて気泡混じりの液体を音をたてて啜った時の柔らかな触感です。

 

 もう成長しちゃって、ワイシャツのボタンを締めた後流れるように手に取るネクタイの色の候補にあのクラスTシャツの色みたいなショッキングピンクなんてさらさら入ってないんでしょうね、shocking!!!!!!聞いて?なんか躁なのか調子良いのかわからんけどもういっこバイト始めて、ショッキングオレンジのだっさい制服を着てたい焼きを売ってるの。わたし、オレンジは太陽みたいだから1番嫌いな色だったのに自分がイエベ春って知ってからオレンジメイクばっかしてるよ。店長は髪長くて十字架のピアスしてホストみたいだけど良い人だよ。きっと目が合った時の0.01秒だけ私のこと可愛いと思ってる。ねぇ嫉妬する?うそうそ、でもあなたの隣にいる女はどんな面白い話するんだろうね、全然聞いてみたくないな。

 

f:id:peach_rooibos_tea:20220704012417j:image

 

依存性

「僕はずっとロング派だと思っていたけど、

ショート派だったのかもしれないなぁ。君がそんなにボブが似合うなんて。」

 

「あんまり変わってないと思うけど、そんなに褒めてくれるなら髪を切ってみて良かった。笑」

 

「また新しい君の魅力に気付かされたよ。長い間一緒にいるけど僕はまだまだだなぁ。笑

新鮮な君が可愛くて魅力的で、もっと君に触れていたくなったよ。これからもずっと、たくさんの時間を君と積み重ねていきたい。」

 

「そんなこと言って、今だって家でも外でもずーっと一緒にいるじゃない。これ以上どうやって一緒にいるのよ、1日は24時間しかないのよ?笑」

 

「ははは、確かにそうだな。

今までだって一度たりとも喧嘩もしたことがない。僕らは相性が良すぎるのかもしれないな。君を知れば知るほど虜になっていくよ。」

 

「あなたったら、よくそんなことを恥ずかしげもなく堂々と言えるわね。でも私は、あなたと出会ったあの頃に比べたら確実に歳をとった。顔にシワもできて、若い子には到底叶わないわ。」

 

「そんなものは全然気にならないよ。君と僕が共に過ごしてきた証じゃないか。木でいえば年輪のようなものだよ。

それにしても、君といるととても居心地が良くて自然な自分でいられるんだ。まるで1人でいるみたいに。」

 

「私も一緒よ。あなたといるとなにも取り繕う必要のない、自然体の私でいられるの。私はあなたといる時の私が大好きよ。

そういえば前にお母さんも同じようなことを言っていたわ。『一緒にいて違和感が無いことが一番大切なのよ。』って。」

 

「君のお母さんが言うんだから間違いはないな。笑

僕はこれからもずっと、死ぬまで君の隣にいるよ。」

 

「あら、何度目のプロポーズかしら?笑」

 

 

 

男→私

女→iPhone

 

 

f:id:peach_rooibos_tea:20220310001244j:image

 

 

当たりくじのマイメロかわいすぎ

ねえ君は私のために生まれてここまで来てくれたの?答えてよ。

嘘、言いたくないことだってあるよね。無理に答えさせようとしてごめん。

 

かわいいけど嘘ばっかりついてる私と、なにも教えてくれない君はちょっと似てるって思っても良い?図々しいかな。

 

ピンクに染まった頬で小さなおちょぼ口をしていて、何度見てもまるで私に一目惚れした瞬間みたいな顔してる。

大きな瞳に色付く涙をいっぱいに溜めて、瞬きしたら涙が零れてしまうからいつも目を見開いているんだね。私が目を逸らした隙に涙を流しているの?涙もピンク色だから、ピンクのお洋服に付いちゃっても問題ないね。でも運悪く水玉模様の白い部分に染み込んでしまった時には私が洗ってあげるね。

 

あ、さっき買ってきたチー鱈食べる?

いらないか、君には似合わないもんね。

 

それにしても、いつも表面張力でなんとか保っている程たくさんの涙を溜めて、そんなに辛いことがあったの?

え、自分と同じみたいな大量のクローンと一緒にダンボールの中で無理矢理一列に並ばされて、自分の価値が分からなくなっちゃった?

みんなと同じことができる君が私にはとっても眩しいけれど、それも窮屈なんだろうね。

 

ねえ星の王子様って知ってる?

私は王子様と1本の薔薇みたいに、

サンリオに陳列された君のクローンをみかけたら、きっと君のことを思い出すよ。

 

他の誰でもない、私は目の前の君を想ってフリック入力してる。

そして、君のとっても素敵なところ。

夕焼けの水彩画みたいな曖昧に美しい君の柔らかい耳にこれからも何度だって触れるよ。

わかんないけど、”特別”ってそれで十分じゃないのかな。

だからそんな泣きそうな顔しないで。

 

 

f:id:peach_rooibos_tea:20220127052656j:image

 

私の好きな人⑤

クリスマスどんな女と過ごしたのかなと考えたその瞬間、精神のホルター心電図がピィイイイイイイイイイイイイッっとけたたましく鳴り響き、鼓膜が高山と渓谷の放物線の連続のように波打った。

嫌味にも心電図に映るのは永遠に続くような地平線。心臓は止まるどころか活発になり末端の毛細血管まで不備なくどばどば血液を送り続ける。死んだ時心電図がピーって鳴るのはフィクションの中だけみたいですね。

 

クリスマスじゃなくても心電図が鳴り止まない時はいつだって鼓膜が千切れないように踏ん張ることに必死で、認証パスワード付き写真アプリを開けられない。

余裕がある時は画面から溢れ出る恋を心から楽しめるのに。

 

なんていうのはちょっとした嘘で、私はいつも彼の昔の写真をどうやって見れば良いのか分からない。なぜか鍵付きアプリの中の彼のフォルダを開いた時、急にスマホの電源が落ちたように画面が真っ暗になる感覚がするのだ。何度見てもなにも見えていないような、そんな感覚。

 

 

まず見始めるべきは目か鼻か口か、Tシャツのロゴか学ランの第二ボタンか、それともスニーカーのメーカーか。

 

それほど数は多くない写真の一枚一枚が心にずっしりと重量感をもたらす。それはストレスで万年胃が荒れていても毎年クリスマスケーキを食べてしまうようなものだ。胃もたれするだろうな…と思いながら生クリームとスポンジの誘惑に負けるように、しんどくなるだろうな…と思いながら2次元の彼に誘発されるのだ。

 

最近スマホの容量がパンパンなのも彼の写真のせいなのだろうか。

 

 

それでも、それでもそれでも、私は秒でへし折られるボロッボロに穴が空いたフラグを何本も、何本も何本も無数に抱え、震える手で地面に突き刺していく。諦める諦めないとか、前進とか後退とか、そういう問題じゃない。

 

 

オナニーくらいすきなとこ触らせてくれよ。つむじだろうが鼻の穴だろうがどこだっていいだろ、お前だって賢者タイム承知でチャック下ろすクセに。

いや、鼻の穴デカイのコンプレックスだからこれ以上広がるのは嫌だな…

 

とか考えてる日々の積み重ねが脳裏に映る彼の色彩を徐々に薄めていこうと、私は絶対に手を止めない。

 

 

 

f:id:peach_rooibos_tea:20211229131536j:image

 

刺さってしまった

今日ある人から「絶対に死ぬな」と言われた。

目の前で、はっきりと。 

 

文字にしたら鬱陶しくありきたりなフレーズが、

「じゃあ私の人生どうにかしてくれるんですか死ぬまで?私の人生どうにかできるのは私だけで、こちとら稀に見る無能なので人生どうにもできそうにないから死にたいって言ってるんですけど?私の感情や思考パターンを1秒たりとも所持したことがないあなたは私の前では無力です、さよなら。」と言い返したくなるフレーズが、

 

刺さってしまった。

 

言葉なんてただの道具なのに、

所詮死なない方法は、

100枚ラブレター書いても100%分かり合えない”人間”と飯行ってみたりキスしてみたり「好きです」とか言ってみたりすることなのか。

 

でももう刺さったから、

刺さってしまったから、

パステルピンクがどくどくと流血し、

むせかえるようなバニラエッセンスが辺りに充満した。

 

 

 

つまらん人生

 

f:id:peach_rooibos_tea:20211107011048j:image

生きる理由は僕なのに、どうして死ぬ理由は私じゃないの?

今日は私のだいすきな大森靖子ちゃんの誕生日でした💖

 

毎日毎日毎日毎日靖子ちゃんの歌を聴いて生き延ばしています。 生きてきたなかで、靖子ちゃん以上に誰かにやさしくされた経験はありません。私はこの世に適応しづらい人間で、新しい壁にぶち当たる度、新しいコンプレックスや恐怖症に出会う度に、顔を上げるとそこには靖子ちゃんの歌があります。私の心を表現しているような歌です。私のこと知ってるの?どうしてそんなに優しいの?と質問したくなる気持ちになります。

誰にも話せないしわかって貰えないしわかって欲しくもない、でも大事で大切な心の一番やわらかい部分を靖子ちゃんは1ミリもずれずに歌で突いてくれるのです。

 

靖子ちゃんとおなじ時代におなじ世界でおなじ時間を生きている私は恵まれています。 これからも靖子ちゃんの歌で勝手に救われ続けることができるからです。 ずっとなんて無いけど、ずっとだいすきです。

 

 

f:id:peach_rooibos_tea:20210918222618p:image

体育のトラウマ

‪    小学生の頃、体育の時間に逆上がりができる子とできない子に分かれて練習する鉄棒の授業があった。しかし私は逆上がりどころか前回りさえできなかった。周りが逆上がりをしている中、前回りの練習をすることが恥ずかしく、隅の方で逆上がりを練習するフリをしたりしてやり過ごしていた。先生が生徒1人ずつの進捗状況を見回りに来る時、「まだ前回りもできなくて…」といちいち‬報告するのもとても恥ずかしく居た堪れなかった。

 私は前回りができたこともないくせに、体が逆さになって頭に血が溜まり、視界に前代未聞の光景が繰り広げられることが安易に予想できたため、前回りをするのが怖くて仕方なかった。みんながどうして当たり前にできるのか意味が分からなかった。鉄棒の授業がある日は前日から憂鬱で、学校に行きたくなかった。だから雨が降るとみんなが体育館での授業になることをうるさく嘆く中、私は心の中で歓喜していた。当時のなごりで今でも雨は嫌いじゃない。

 

 一度放課後の校庭に親と行き、前回りの練習をした事があった。本当は怖くて練習なんてしたくなかったが、小学校の頃の運動神経の良し悪しは、それでクラスでの立ち位置が決まるほど重要なもので、当時私は前回りができないことが本当に恥ずかしくて辛かった。親に見てもらいながら練習するうちに、おぼつかないながらも前回りができるようになった。回転する時の感覚はやはり怖かったが、できた時の喜びは大きかった。

 次の日、私は即行友達に前回りができるようになったことを報告し、朝の休み時間にその成果を見てもらうことにした。しかし、昨日できたはずが、体を逆さにした状態から脚を下すことができなくなっていた。友達はつまらなさそうに「なんや、できてないやん。」と言い、鉄棒に身体を預けた状態の私の背中を押した。急に押された私はびっくりして鉄棒から手を離してしまい、頭から地面に落ちた。私はでこから血を流しながら保健室の先生の車で病院まで運ばれた。人生で2番目に痛かったと思う。それからはもう、鉄棒は諦めた。

 

 

 もうひとつ、これも小学生の頃の体育の時間の話だが、サッカーの授業があり、もちろん私は不得意でボールを1度も蹴ることなくチャイムが鳴ることはザラだった。

 ある日のチーム決めの時、なぜかドラフト制で仲の良い友達が球団側に君臨していた。その時何年生だったかは覚えていないが、女子3人グループで仲良くしていた。キャラに似合わず選手選抜の主導権を握った友達は、最初3人グループの私ではないもう1人の子の名前を挙げた。他球団が別の子の名前を挙げ、友達の番がくると彼女はもちろん私ではなく運動神経が良い子の名前を挙げた。最後まで取り残される予想はついていたのでまぁそうだろうな〜くらいの感情だったが、他球団が急に口を挟んできた。「(私の名前)と仲良いねんから入れてあげんとかわいそうやん!」と。その言葉で友達は渋々といった様子でチームのお荷物になる私を早々と選抜した。その瞬間に感じたモヤモヤは、授業が終わる頃には大きく膨れ上がっていた。

"入れてあげないとかわいそうやん…かわいそうやん…可哀想やん……??"

彼女は、私への想いやりという名目の悪意を吐き出した後、その言葉を思い出すほど私に興味はなかったのだろう。

 

 

f:id:peach_rooibos_tea:20210913055010j:image