当たりくじのマイメロかわいすぎ
ねえ君は私のために生まれてここまで来てくれたの?答えてよ。
嘘、言いたくないことだってあるよね。無理に答えさせようとしてごめん。
かわいいけど嘘ばっかりついてる私と、なにも教えてくれない君はちょっと似てるって思っても良い?図々しいかな。
ピンクに染まった頬で小さなおちょぼ口をしていて、何度見てもまるで私に一目惚れした瞬間みたいな顔してる。
大きな瞳に色付く涙をいっぱいに溜めて、瞬きしたら涙が零れてしまうからいつも目を見開いているんだね。私が目を逸らした隙に涙を流しているの?涙もピンク色だから、ピンクのお洋服に付いちゃっても問題ないね。でも運悪く水玉模様の白い部分に染み込んでしまった時には私が洗ってあげるね。
あ、さっき買ってきたチー鱈食べる?
いらないか、君には似合わないもんね。
それにしても、いつも表面張力でなんとか保っている程たくさんの涙を溜めて、そんなに辛いことがあったの?
え、自分と同じみたいな大量のクローンと一緒にダンボールの中で無理矢理一列に並ばされて、自分の価値が分からなくなっちゃった?
みんなと同じことができる君が私にはとっても眩しいけれど、それも窮屈なんだろうね。
ねえ星の王子様って知ってる?
私は王子様と1本の薔薇みたいに、
サンリオに陳列された君のクローンをみかけたら、きっと君のことを思い出すよ。
他の誰でもない、私は目の前の君を想ってフリック入力してる。
そして、君のとっても素敵なところ。
夕焼けの水彩画みたいな曖昧に美しい君の柔らかい耳にこれからも何度だって触れるよ。
わかんないけど、”特別”ってそれで十分じゃないのかな。
だからそんな泣きそうな顔しないで。