私の好きな人④
私は好きな人に一生会えない。私は堕ちて堕ちて堕ちて、同窓会参加できるような人生のレールは360度見渡してもどこにもない。
私は親に金を積ませて留年して二流私大をもし卒業できたとしても、フリーターになるだろう。頑張って障害者雇用で正社員になれたとしても仕事が出来なさすぎて職を転々とするに違いない。それまでに自殺するのが理想だが。
彼は県内トップの公立高校でカースト上位の陽キャで、国立大を普通に卒業し大企業に勤めて、頭と容姿と性格の良い女と付き合って結婚し、温かい家庭を築くに違いない。
彼はきっと、この世を恨む前に地頭の良さと努力で欲しいものを手に入れきたし、これからもそうなのだ。
彼に一生影響を与えられないことなんて分かっている。分かっているけど、大森靖子の曲を聴いて悲しみが虚しさがどばっと溢れ出した。彼以外の男に対してやらせない女になれないなんてどーでもいいなんならやりたいし。
私はあれほど必死にルッキズムに勤しんでいたけれど、彼が休み時間友達と話してた"普遍的っぽいかわいい基準”からはどんどん外れていく。
いや、そんな基準から外れようが関係ない。
"やり捨て"とかいう下衆概念なんてとっくに忘れているほど彼は成長しきっているに違いない。だから私は彼にやり捨てされる能力さえない。
腕に残るリスカ跡を見る。
治りかけの傷は痒くてカリカリしてたら虫刺されみたいになってかさぶたができた。
私は恥ずかしいと情けないからかけ離れている彼が怖くて怖くて、好きで好きで仕方ない。
(9割私の妄想ですたぶん現実だけど。)
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